健康コラム

不整脈2

不整脈と言いますと皆さんは全てがとても怖い物であると思われる方も多いと思います。
もちろん自己判断は危険ですが、不整脈の存在が直ちに治療に結びつく物ではありません。 単発的な期外収縮で心臓機能もよく自覚症状もない場合は基本的に治療は必要としません。治療は動悸、めまい、失神などの症状がある方、不整脈のため心臓の力が落ちている方、より重い不整脈に移行する能性がある方等が治療の対象になります。もちろん甲状腺機能など心臓以外の原因で不整脈が起こっている場合はそちらの治療も同時に行うことになります。
不整脈の治療には

  1. 抗不整脈薬 内服薬と注射があります。これには継続して使用する場合と発作が起こった時のみ使用する場合と両方あります。良い面だけでなく副作用や血中濃度にも気を付ける必要があります。
  2. ペースメーカー
    ペースメーカーは一般的に非常に脈が遅く程度に強いめまいや失神を起こした方に使用されます。最近は軽量になりペースメーカーのバッテリーの寿命も長くなってきました。患者さんの 中にはペースメーカーの治療は心臓を切り開いて行うと勘違いされておられる方もいらっしゃ いますが、心臓の中に血管を通じてリードと言われる管をいれ体の表面にバッ テリーを植え込むだけで一般の心臓外科手術とは大きく異なります。
  3. カテーテルアプレーション
    これはカテーテルと言われる管を血管を通じて心臓の中に不整脈の原因になっている場所  を直流電流や高周波エネルギーにより焼いて不整脈の根本治療を行う物です。特に年齢の 若い方で、これから先不整脈薬を継続しなければならない方やくすりの副作用に悩んで おられる方にお奨めする場合があります。 
  4. その他
    外科手術やCDカウンターがあります。先にも述べましたように、不整脈には必ずしも治療を 必要としない物もたくさんあります。しかし自己判断は危険な場合もありますので、かかりつ けの先生に相談されることをお奨めいたします。